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統一地方選挙の四月二七日の『どうする京都21』(KBS京都)のテーマは、ずばり「真の地方分権確立に向けて!〜首長・議会の役割とは」。二月放送の「地方議員は必要か」、去年の「新時代の京都府知事像」につづく地方自治のあり方を問う直球番組だ。
この番組の構造を説明するのはややこしい。ゲスト第一グループは梶原(岐阜)・浅野(宮城)・山田(京都)の三知事、第二グループは貝原俊民元兵庫県知事と大石眞京大教授、第三グループ(?)に京都府議会と京都市議会の新人議員諸氏。それに第一司会グループがいつものばんばひろふみ氏と伏見昌子氏、第二司会グループが堀場雅夫堀場製作所社長、須藤眞志京都産業大教授。よく言えば多角的な出演者だが、欲張りすぎて図解しないと分かりにくい。
毎月一回の放送とはいえ、『どうする京都21』は観光・まちづくり・女性・若者の問題など京都の身近なテーマを随時とりあげて、地域とともに考える意欲的な討論番組だ。
京都のスポンサーに支えられていること、番組テーマを視聴者・市民から募集する形をとっていること、日曜夜の二時間枠をあてていること、番組をサポートする「市民クラブ」の事業・財政内容や視聴者・市民からのメール投稿を反映するなど開かれた姿勢であることなど、製作側の並々ならぬ熱意を感じさせる。
今回は統一地方選開票日にあわせて、中央政府の権限や予算との問題、地方首長と議会との関係、議員の役割などを討論しようとしたもので、不熱心な視聴者である私も大変興味をそそられた。新人議員全員集合だから、かなり多くの支持者たちも見たらしい。
浅野氏、貝原氏、会場に並べられた新議員諸氏らからは、かなりつっこんだ問題提起もされた。一見地方の問題に見えることが決して一地域だけの課題でなく、日本全体の構造改革につながっていることも指摘されて大いに考えさせられたし、核心に迫りそうなチャンスは何回もあった。しかし、事実上の司会者であるばんば氏・堀場氏の質問や進行が通俗的で、テーマがはぐらかされる感が否めない。政府や議会とのかけひきとか、議員は地元代表か否かとか、投票率が低いのは嘆かわしいかとか、一時代前のステレオタイプな質問が投げかけられ、質問がおかしい、もっとつっこんだ議論がほしいと、会場の参加議員やメールからも指摘されていた。
討論番組では、第一に問題の枠組みと論点が明示されなくてはならない。次に焦点を煮詰め解決するための最小限の司会者・出演者が設定され、限られた時間を有効に使うために、核心に向かって集中した討論がなされるべきだ。番組の構成要素は、妥協せずにギリギリまでつめないと、せっかくこれだけ力を入れているのに緊張感に欠け、本質を見失った番組になりかねない。ゲストにも視聴者・市民にも失礼だ。政治改革の構造性について、スタッフにもう少し勉強してほしかったし、論点や出演者の絞込みにもやや工夫が足りなかった点が惜しまれる。KBSの力投をねぎらいつつ今後の健闘を祈りたい。
市民とメディア研究会・あくせす会員
津田正夫
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