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■2003年5月例会レポート

■ブロードバンドを利用した市民メディアの可能性
日時 5月23日(金)PM6:30〜8:50
場所 なごやボランティアNPOセンター集会室
地下鉄伏見駅下車6番出口徒歩5分
講師 武蔵大学専任講師 松本恭幸さん
慶應義塾大学4年 鳥海希世子さん、星野慎吾さん
内容 PART1:インターネット放送が育む新たなメディア・コミュニケーション
武蔵大学専任講師 松本恭幸氏
PART2:湘南市民テレビ局の活動について
慶應義塾大学4年 鳥海希世子さん、星野慎吾さん

■ PART1:インターネット放送が育む新たなメディア・コミュニケーション 武蔵大学専任講師 松本恭幸氏

--ブロードバンドの市場動向
・DSLを中心にCATVインターネット、FTTHなど現在800万世帯以上がブロードバンドに加入している。
・だがブロードバンドコンテンツは意外なほど視聴されていない。

--それはなぜか
・実質的にはミッドバンドとも言うべきハード環境にあり、VHS並みの映像を送受信するに至っていない。
・この程度のクオリティの映像を長く見続けることはできない。
・著作権、市場流通でのポジショニングというふたつの問題によりキラーコンテンツが不在となっている。

--ブロードバンドを利用したナローキャストの可能性
・ブロードキャストがカバーできないニッチな領域を埋める役割をナローキャストが担う。
・作り手として、プロのビデオジャーナリスト、市民グループ、学校の研究室やサークル単位の学生グループなどが考えられる。
・これらのコンテンツの可能性として、総合学習におけるメディアリテラシー教育における視聴ニーズなども考えられる。
・ブロードバンドによるナローキャストの実践には(1)中帯域表現に適した文法(2)インターネットラジオなど音声系コンテンツの可能性(3)発信者同士のコミュニティづくり(4)地方自治体との関わり などが特に重要である。

--ナローキャスト実現の意味(学生にとって)
・映像メディアがインターネット放送というナローキャストの手段を獲得することによ
って、従来の放送によるマスコミュニケーションとは別のパブリックコミュニケーショ
ンが誕生した。
・大学でのメディアリテラシー教育が発端ではあったが、学生のメディアアクセスの動機を形成した。

--大学を核としたコミュニティメディアの試み
・めでぃすた慶應のように学生が自主運営をするインターネット放送局が今後も増えてくるだろう。
・視聴者は大学内に留まっているのが現状だが学外に広げる試みも始まっている。
・実践的メディアリテラシーとなっている。

--インディペンデントなジャーナリズムを目指して〜東京視点の例〜
・東京視点のメンバーはジャーナリストとしてのプロ意識を基底に、プロのジャーナリストの指導を受け、放送局と同様の取材・編集マニュアル、倫理規範に基づいてインディペンデントなジャーナリズムとして活動している。

--従来の大学教育を変えることへの期待
・インターネット放送は従来の大学教育の枠を超えたパブリックコミュニケーションを
可能にした。
・大学内だけではなく社会との具体的な接点を持った、学生たちの主体的なメディアアクセス活動におおいに期待したい。


■ PART2:湘南市民テレビ局の活動について

--取り組んだ動機は
・慶應大学湘南藤沢キャンパス高橋恭子研究室の研究プログラムとしてスタート。
・熊本プリズムの活動に出会っておおいに触発された。
・NEC学生NPO起業塾に応募し最終参加チーに選出されて助成金を得た。

--現在の活動は
・週1回の運営委員会と市民ディレクター講座を2本柱としている。
・市民ディレクター講座の最終発表会として上映会を行なっている。
・2002年8月に第1回市民ディレクター講座をスタートし、今年4月<湘南.TV>を開局した。
・2004年4月にNPO法人化をめざしている。
・藤沢市から初めて映像制作の事業委託を受けて現在製作中。

--大切にしたいこと
・まずソフトありきなので市民の映像番組制作発信支援に徹している。もちろん自ら制作もしてみたい。
・社会人と学生による運営委員会で湘南市民テレビ局の運営体制を話し合っている。
・市民ディレクター講座では技術よりも<伝えたいもの>を<よりよく伝える>ことをモットーとしている。
・インターネット発信だけではなくて地元のケーブルテレビへも発信したいと考えている。

【作品上映】
[湘南亀組公演〜忘れられた記憶part2〜]
障碍者と健常者が同じ舞台にたつパントマイム劇団に参加する友人を撮影したもの
[青にうつるとき]
高校の前に広がる海の汚染と、空と海に纏わる物語を組み合わせた作品